御 奉 射

    平成16年寺崎区新年会の記憶。

   ・・・御奉射の開催・・・

   平成16年寺崎区新年会の御奉射(おびしゃ)が1月12日
   (月)成人の日に開催されました。この御奉射の名の由来は
   不勉強で分かりませんが、寺崎区の住民が寺崎青年館に一同
   に会し、鎮守の神主を招聘し新年の五穀豊穣の祈祷と安全祈
   願のお祓いをして、新しくなった年で区内住民の顔合わせと
   親睦を計る事を目的にしたものです。
   今年から、寺崎区の岡の3組と沖の3組が神事の後、岡の公民館と寺崎青年
   館の2箇所で懇親会を行う事になり、宴会料理も出席人数分けで手配する事
   になりました。理由は、部落立地条件と3組内での年1回位顔合わせがしたいと
   言うことで、契約講での岡からの提案で今回より実施する事になりました。
   御奉射開催の準備は神社役員(八幡神社=責任総代、宮元、総代各1名)
   (妙見神社=責任総代、宮元、総代各1名)。と隣保班により、行われます。

 それでは、御奉射準備、開催から閉会まで、時系列をみて具体的に解説いたします。
 なお、新参の隣保班の私には、神社役員の差配については、経験がないので、伝え
 聞きになっている事で了承下さい。

1)前年からの準備
  a.神社役員から、頭屋を選出し、前回頭屋より引き継いだ、天の御中主神社と
   八幡神社の掛軸を準備し、また、お山作成の小物、榊の確認をして、
   神主宅におもむいて、御奉射の開催日時の確認を打ち合わせて、
   隣保班役員に通知します。
 b.隣保班役員は、各傘下組員宅を廻り、御奉射参加、不参加を聞いて廻り、
   同時に、会費参加2000円、不参加1000円を徴収します。
   暮れも押し詰まった12月28日夕、隣保班役員が青年館に集合し、
   出欠と会費の集計を出納簿に記載して、親睦にかかる宴会の経費が判明
   したところで。昨年の御奉射の宴会を参考に、前日に買い出しする物と、
   注文する物に分けて、注文する店舗に、今年から、沖、岡の出席人数ごと
   注文する店舗に料理調達を品目、金額、個数を電話にて一報しておきます。
 c.宴会の内訳     入金 129000円  支出 138000円
      参加人数 出席者 55名  欠席 19名
      お手伝い  女性   6名
      御神酒   清酒   2本
      酒          8本
      焼酎         2本
      ビ−ル 2ケ−ス  40本
      ミカン 中      2箱
      刺身        61個
      寿司折り      61個
      紅白饅頭     122個
      乾き物        4袋
      赤字については、前回までの余剰金にて賄う。
2)御奉射前日の作業
  a.頭屋は大きな水盤に鶴亀を添えた大根による鳳来山を作り、長机を祭壇に
   見立てて、中央前面に置きます。2幅の掛け軸を会場中央前面の床の間に
   向かって左に天の御中主神社、右に八幡神社の掛軸を並べて掛けます。
   また、会場左前面に、式次第を張り出し、
   当日の福豆(この場合ポップコ−ン)を準備します。
 b.隣保班は、前日買いだし品目のミカン、ビ−ルを買ってきます。
3)御奉射当日の作業
  a.寺崎青年館大広間の祭壇前に人数分のお座布団を並べ、会場を作ります。
 b.出席者が着席し、神主が到着し玉串の準備と開会の辞を神社役員が行い
   隣保班長が会計報告をして、御奉射の開始です。
4)御奉射
   神主の祝詞とお祓い、玉串奉納とお札の配布、御神酒による乾杯をし、
   神事は終わります。
5)懇親会の開始
   人数分の長机を出し、懇親会の料理を机に並べ、区長の挨拶、乾杯をし、
   福豆撒きを行い懇談会にすすみます。
   2時間くらいで中締めをし、三々五々帰宅します。
6)懇親会後の処理
   会場の後かたづけと清掃、火元の確認と青年館の施錠をして、1件落着。
7)御奉射の元は、新年に神社境内に神庭おいて弓を射て、矢の飛ぶ方向に
   より、今年の吉凶と、豊堯を占う神事が過去において行われた名残かと
   思います。そして、何時の日か再現してみたい。

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